角田光代 著「くまちゃん」を読みましたので感想を述べます。
このくまちゃん、恋愛小説だが普通の恋愛小説ではない。
一風変わった恋愛小説なのである。
変な書き出しになってしまいましたが、僕が読んで感じたことを語ります。
読んで感じたこと
このくまちゃんは短編集なのですが、長編としても楽しめるんです。
初めの短編では主人公の心情だけが描かれる。
相方の心情は次の短編で描かれるので、次の短編まで読んで初めて、1つの恋の物語が完成します。
相手の人物が深掘りされるので次の短編が次々読みたくなるんですね。
僕が思ったのは、前半の短編は相手の心情が描かれないので主人公の日記、後半の短編まで読むと小説、といったところでしょうか。
次の短編まで読んで相手の心情わかってから前の短編読み直すと、
最初に読んだときと別視点で読めて二度美味しい!
「この時こう思ってたのか」など、なぜあの時あんな行動をしたのかなどの原因がわかるんです。
また、付き合う人によって人は変わる、自分に嘘をつく。
それを短編が切り替わるごとに感じることができます。
くまちゃんを読んで既視感があったんですが、この感覚は乾くるみ 著 イニシエーション・ラブを読んだ時の感覚に似ています。
イニシエーション・ラブが好きな方なら楽しく読めるんではないかな、と思います。
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まとめ
今回は角田光代 著 くまちゃん を読んで感じたことを語りました。
- 長編としても楽しめる
- 読み返すと面白い
- イニシエーション・ラブ好きにおすすめ
それでは今回はこのへんで。
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