ネットショップを出店するならどのECモール?費用・特徴を比較

ネットショップを出店するならどのECモール?費用・特徴を比較

楽天市場、Yahoo!ショッピングなど、ECモールへの出店を検討されている方は集客力や販路の拡大を求めて出店を検討されているのではないでしょうか。

ECモールへの出店に備え、出店料や特徴をまとめました。

解説するECモール
  • 楽天市場
  • Yahoo!ショッピング
  • auPay マーケット
  • Amazon

拡大する国内のEC市場

日本国内のEC市場規模は拡大しています。また、EC化率も増加傾向にあり、今後ますますECモールへの出店が増えると考えられます。

2018年2019年伸び率
物販系BtoC-EC9 兆 2,992 億円
(EC 化率 6.22%)
10 兆 515 億円
(EC 化率 6.76%)
8.09%
出典:令和元年度 内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)

各ECモールの特徴を確認して出店の参考にしてください。

ECモールの出店料比較

モール名出店料初期費用
楽天市場19,500円/月(税抜)60,000円
Yahoo!ショッピング無料無料
auPay マーケット4,800円/月(税抜)無料
Amazon4,900円/月(税抜)無料

※楽天市場はネットショップ運営経験がない、もしくは少ない事業者におすすめの最安プラン、「がんばれ!プラン」を比較対象としています。

楽天市場

楽天市場は日本最大級のECモールです。

出店費用

楽天には1年契約の3つのプランがあります。

プラン固定費
がんばれ!プラン19,500円/月(税抜)
スタンダードプラン50,000円/月(税抜)
メガショッププラン100,000円/月(税抜)

固定費とは別にプラン共通で初期費用として60,000円必要です。

楽天の特徴

出店料が高い

無料で出店できるモールもある中、楽天は最も安いプランでも19,500円/月(税抜)です。

なぜ楽天の出店料は割高なのか?

理由は次の通りです。

  1. 集客力が高い
  2. サポートが充実している
  3. 販促ツールが豊富

集客力が高い

楽天の会員ID数は1億1,980万です。2020年の年間国内EC流通総額は4兆5,000億円。

また、インターネット通販全体の25.2%という高いシェアを獲得しています。巨大な楽天経済圏より多くの集客が見込めます出典:株式会社富士経済「通販・e-コマースビジネスの実態と今後 2021」)

サポートが充実している

  • 売上げの伸びに困っている
  • どの商品をどの時期に売ればいいかわからない
  • どのように売れば売り上げに結びつくかわからない

といった悩みを解決に導く専任のECコンサルタントがつきます。

商品ジャンルに特化した知識やノウハウでサポートを受けることができます。楽天市場全体の購買傾向などを参考に販売戦略を練ることも可能です。

販促ツールが豊富

R-SNSや送料込みライン、ラ・クーポンなど、販促に活用できるツールも揃っています。

SNSが普及した現代においてはECとSNSの関係性は高いです。InstagramやLINEでファンとコミュニケーションをとり、店舗にお客様を呼び込みましょう。

出店料は高いが集客力は高い。また、店舗のファンを増やすためのサポートやツールが揃っています。

Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングはPayPayの大規模なキャンペーンで利用客を大きく伸ばしました。

出店費用

固定費:無料

固定費に加え、初期費用、売上ロイヤルティも無料です。

Yahoo!ショッピングの特徴

  1. 利益率が高い
  2. 外部リンクOK
  3. 豊富な販促企画

利益率が高い

固定費、売上ロイヤリティが無料のため利益率が高いのが特徴です。

利益の差分は広告費にあてたり人件費にあてることでさらなる売上向上を目指すことができます。

外部リンクOK

Yahoo!ショッピングでは外部リンクOKが認められています。自社サイトをお持ちなら自社サイトへ誘導するためのリンクを貼ることも可能です。

自社サイトへの集客ハブとしての役割も果たします。

豊富な販促企画

PayPayボーナスがザックザク貯まるキャンペーンなど、豊富な企画により、多くの集客が期待できます。

50%OFF、1000円ポッキリ商品など、大特価商品が満載の「半額クーポン&得トク2WEEKs」に参加できるのも大きな魅力です。開店したばかりの店舗だけが参加できる人気企画のため、この企画に参加することで良いスタートダッシュが切れます。

出典:半額クーポン&得トク2WEEKs|Yahoo!ショッピング

なるべく安く出店したいならYahoo!ショッピングです。また、自社サイトをお持ちなら自社サイトへの集客と販路の拡大が同時に行えます。

auPay マーケット

以前はau Wowma!という名称でしたが現在はau Payを全面に押し出した「auPay マーケット」という名称に変わりました。割引率の高いクーポンや還元率の高いポイントキャンペーンが特徴です。

出店費用

固定費:5280円(月額)

auPay マーケットの特徴

  1. 初期設定の登録サポート
  2. 他モールに出品している商品を一括登録

初回の送料設定や返品特約の設定などの初期設定をサポートしてくれます。※楽天市場、またはYahoo!ショッピングに出店している店舗限定

また、楽天市場またはYahoo!ショッピングに登録している商品データ(CSV)をauPay マーケットへ一括登録できるツールも利用することができます。他モールで販売している商品が多ければ多いほど効果を実感できます。

楽天、またはYahoo!ショッピングで既に店舗運営しているならばau Payマーケットへの出店は効率が良い。販路拡大のために活用できます。

Amazon

出品費用

プラン名出品料
小口出品100円/商品(税抜)
大口出品4,900円/月(税抜)

Amazonの特徴

出店形式

Amazonは前述したECモールとは異なるインターネットショッピングサイトです。

出店形式の違い
  • Amazonは「出品
    例えるなら「スーパーマーケットに商品を並べる」イメージ
  • 楽天市場、ヤフーショッピングは「出店
    例えるなら「ショッピングモールに店舗を構える」イメージ

多くのお客様の目に留まる

Amazonの一番の特徴は多くのお客様の目に商品が届くことです。中小規模の店舗でもチャンスがあります。

  • 180か国以上で3億人のお客様がショッピング
  • 日本では月間ユニーク訪問者数が1,326万人(デスクトップ)、 4,306万人(モバイル)
  • プライムデーでは、世界中で1億7,500万点以上の商品が購入(2019年)

出典:Amazon出品サービス初心者ガイド

出店形式の違いから店舗のファンはつきにくいが、集客力には大きく期待できます。

まとめ

  • 出店料が低く出店のハードルが低いモール
  • 割高な出店料だが売上を作りやすいモール

など、ECモールにはそれぞれ特徴があります。

出店料が安いのは?

ヤフーショッピングです。

固定費に加え、初期費用、売上ロイヤルティも無料です。出店のハードルが低く、出店しやすいモールです。

集客力が高いのは?

楽天市場です。インターネット通販全体の25.2%という高いシェアを獲得しています。

おすすめは?

おすすめは楽天市場です。

1億1,980万の会員ID数、年間国内EC流通総額4兆5,000億円(2020年)というデータが示すとおり、楽天は集客力と認知力が高いです。私の経験上、集客力と認知力が高い=売上を作りやすいです。

売上見込から、どの程度まで出店料が許容できるかを考えて選択しましょう。

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